出会い・恋愛体験他

北海道の友達

大学で同級生だった北海道の友達から電話があった。

卒業後、彼は地元である札幌へ帰り、そこで就職していた。

電話はたまにかかる程度で、近況報告と必ず「遊びに来い」との誘いで、いつも決まったパターンだった。

卒業後は一度も会っていないので、彼の生活ぶりや、観光を兼ねて一度は行ってみたいものだと思うが、中々休みが合わないのと、旅費の負担も行きづらくしている。

最近は飛行運賃も以前の半値近く安くなり(時期にもよるが)、気持ちは直ぐにでも行きたいと思っている。

そんな彼からの電話。まさにグッドタイミング。

例のように、まずは近況報告。

そして、北海道へ行く計画を切り出そうとしたところ、彼はそれを遮って自分の話を切り出し始めた。

何でも、彼にもようやく彼女が出来たの事。

大学時代は、体は細くちょっと背は高いが髭面で、その上、パチンコ・麻雀・競馬等あらゆる賭け事にのめり込んでいた。

その当時は、女性には関心がない位「賭け事」だけの生活だったので、縁もないものと思っていた。

彼は地元企業に就職してから一切賭け事から足を洗った。

仕事に慣れると、空いた時間にふと思った。「俺にも彼女が欲しい」と。

彼は誰に対しても物怖じしない性格で、大学のゼミで、全国に名の知れた一流教授でさえ友達のような喋り方をする奴として有名だった。

その上、女性であっても全く気を使わないタイプだが、接し方は苦手だった。

恋人作りに目覚めた彼は、地元の友人・知人に声を掛け、合コンを主催して彼女を募った。

もちろん、それまで無関心だったオシャレにも気を使い、他人の意見も取り入れ、徹底を図った。

ところが、何度合コンやパーティ等をやっても縁がないのか、さんざんだった。

さすがの彼も、これには半年位落ち込み、「自分には永久に彼女が出来ないのではないか?」と一度は思った。

あきらめの悪いは彼は、今度は何を思ったか出会い系を利用し始めた。

誰にも出会い系のことを喋ったり、訊いたりしたことがないので、使い方が全くわからなかった。

登録さえすれば、女性から勝手にメールが来るものだと一人合点してたそうだ。

暫くして、サイトの案内を読んでみて腑に落ちた。

それからは、暇を見つけてせっせとメールを送る日が続いたと言う。

都合6人ばかりはダメであったが、7人目にしてようやく素敵な彼女と縁が繋がった。

出会い系で繋がった彼は、今のところ幸福の絶頂期にあるらしい。

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